Manjaro Linux について

Manjaro Linux は、Arch Linux をベースにした、シンプルで高速なオペレーティングシステムです。
Xfce をコアデスクトップとして提供しています。
Xfce は中量級デスクトップですが、スペックの低いPCでも快適に動作します。(Windows11のシステム要件を満たしていないPCの再生利用にお薦めです。)

下記、スクリーンショットのCeleron PCで、ストレス無く使用出来ています。

Manjaro はローリングリリースモデルを採用しており、同じコアシステムが継続的に更新・アップグレードされます。一度インストールすれば継続的なアップグレードで使用し続けることができます。そのため、すべてのソフトウェア・パッケージの最新バージョンが常に利用可能であり、最新のソフトウェアを実行するために snaps や flatpak に頼る必要がありません。

Manjaro システムは公式 Arch リポジトリにはアクセスせず、安定性と信頼性を確保するために、独自の専用ソフトウェアリポジトリを利用しています。Arch Linuxより約二週間程遅れて新しいパッケージがリリースされます。

Gnome Desktop 、KDE Plasma Desktop については、こちらの記事を参照ください。

インストール

公式wikiを参考に、起動可能なUSBフラッシュドライブを作成します。

PCをUSBメモリから起動させて、下記画面の様に、タイムゾーン、キーボードテーブル、使用する言語を設定し、ブートさせます。

PC起動後、Wifi接続を行います。
ネットワークマネージャーアプレットのWifiマークを左クリックして、利用可能なネットワークを選択します。

WiFi接続が出来ない場合は、一時的に有線でインターネット接続させておきます。
手持ちのスマホからのUSBデザリングがお勧めです。

Manjaro Hello 画面よりインストーラーを起動

日本語を確認

Asia /Tokyo を確認

日本語キーボードを確認

「ファイルにスワップ」を選択

セキュリティ上、root(管理者)アカウントは無効にしておきます。
「管理者アカウントと同じパスワードを使用する。」にチェックを入れることにより、root パスワードを設定しないため、root アカウントは無効となります。
root権限 で行う処理は、sudo コマンドを使用します。

オフィススイートを選択 
LibreOffice は、PDF変換が出来るのでお勧めです

設定値を確認し、インストールを開始

PCをシャットダウンして、起動し直します。

WiFi接続

インストール時にWiFi接続が出来なかった場合は、こちらの記事を参考にしてください。

ファイアウォール設定

ファイアウォールは、設定必須です。
設定マネージャー → ファイアウォール設定ツール

プロファイルは「自宅」を選択、ステータスバーを右スライドさせて有効にします

Manjaro の設定

Manjaroセッティングマネージャーを起動

ロケールは日本語以外は削除しています。

アプリケーション用の日本語翻訳パッケージをインストールします。
注意)システムの一貫性を保つため、初回アップデート後にインストールしましょう!

カーネルは、システムの安定性を考慮して、長期リリース版(いわゆるLTS版)が推奨となります

自動的に日付と時刻を設定にチェックを入れます(インターネットで時計合わせ)

キーボード設定が日本語キーボードに設定されているか確認します。

初回Update

ソフトウェアの追加と削除(Pamac Package Manager)を起動し、公式リポジトリのミラーサーバーを国内に設定します。

データベースをアップデートします。

インストーラーのISOイメージは、その時点のスナップショットなので、タイミングによっては多量のパッケージがアップデートされます。

上記の操作は、ターミナルからコマンド操作で行えます。
慣れるとGUI操作よりコマンド操作の方が効率が良いと感じられます。

Pacman-mirrors で日本国内のミラーリストを生成します。

sudo pacman-mirrors --country Japan

Pacman で、システムの全てのパッケージのアップデートができます。

sudo pacman -Syu

2023年7月現在、Gnome エディション以外で、一部のアプリケーション(FireFox、Pamac Package Manager、LibreOffice等)の起動が非常に遅い不具合が発生しています。
Xfce 環境では、下記のパッケージ(xdg-desktop-portal-gnome)を削除して再起動すると解消されます。

※ 2023年9月の Manjaro 23.0 ISOイメージで修正されています。

日本語環境 Fcitx5 + mozc

ソフトウェアの追加と削除より、メタパッケージ「Fcitx5-im」を検索し、表示される4つのパッケージをインストールします。

依存パッケージは、キャンセルボタンでスキップさせます。

同様に、「manjaro-asian-input-support-fcitx5」パッケージをインストールします。

依存パッケージは、「fcitx5-mozc」にチェックを入れます。

再起動後、Fcitx5の設定を確認します。
現在の入力メソッドの順番を下記画面の様に設定します。

システムキーボードのレイアウト選択で、日本語レイアウトを選択設定します。

これで、日本語入力が出来ます。

Google Noto Cjk fonts を使う

Googleによって開発されたオープンソースの日本語フォントファミリーをインストールします。

ウィンドウマネージャーより、タイトルのフォントを下記画面の様に設定します。

外観のフォントタブより、下記画面の様に設定します。

FireFoxブラウザ 設定変更

FireFox のフォントを変更します。

拡張機能の管理より、広告ブロッカーを追加します。

SSD Trim

SSD Trim は、標準設定されています。
下記のコマンドで確認出来ます。

sudo systemctl status fstrim.timer

Whisker menu のカテゴリを左に表示

Whisker menu のカテゴリが右側に表示され、違和感があるので左側表示に変更します。

Whisker Menu アイコンを右クリックして、プロパティを選択します。

「カテゴリを左に表示する」にチェックを入れます。

こちらの方が使い易い(*^^*)

Xfce はデスクトップ上で右クリックすれば、メニューが表示されます。

デスクトップ下段のパネルを上段に移動

パネル上で右クリックして、パネルの設定を選択。

パネルをロックするのチェックを外す。

パネル端(左右)をマウスで掴んで上段へ移動する。

パネルをロックするにチェックを入れる。

起動時にGrubメニューを表示させる

下記画面のコマンドで設定ファイルを表示させます。

sudo mousepad /etc/default/grub

GRUB_TIMEOUT_STYLE を hidden から menu に変更して上書き保存します。

下記画面のコマンドで次回PC起動時に反映されます。

sudo update-grub

Gnome disk utility (起動可能なLinux USBメディアの作成方法)

Xfce は、GTKツールキットを使用しているので、GTKツールキットを使用しているGnome アプリをインストールしても見た目が上手く調和します。ソフトウェアの追加と削除からインストールしておきましょう。

Gnomeディスクユーティリティは、ISOファイル(ディスクイメージ)をLive-USBモードで、USBフラッシュドライブに書き込むことが出来ます。

ドックランチャー Plank

ソフトウェアの追加と削除より、軽量でシンプルなドックランチャー「plank」をインストールします。

ウィンドウマネージャー(詳細)画面より、「ドックウィンドウに影を落とす」のチェックを外します。

ログイン時に自動起動するように設定します。

Plankの設定画面は、左右アイコンの外側境界で右クリックすると表示されます。
ターミナルからコマンド起動することも出来ます。

plank --preferences

パネルにドック機能を追加する Docklike Taskbar

「Docklike Taskbar」 は、パネルのウィンドウ ボタンと同じ機能を提供すると同時に、「ドックランチャー」のような機能も提供します。「plank」を使用するよりも見た目がシンプルになります。

ソフトウェアの追加と削除より、Arch User Repository (AUR) を有効にします。
Manjaro は、AUR からのソフトウェアのインストールに関連して発生する問題についてサポートを提供しません。自己責任での使用となります。

まず、公式リポジトリより、メタパッケージの base-devel をインストールします。
AUR のパッケージは、base-devel がビルド環境にインストールされていることを想定しています。
このメタパッケージには、ソースからコンパイルするために必要な必須ツールが依存パッケージとして含まれています。

Arch User Repository (AUR) より、xfce4-docklike-plugin パッケージをインストールします。

「設定マネージャー」→「パネルの設定」より、「ウィンドウボタン」を削除し、同じ位置に 「Docklike Taskbar」 を追加します。

パネル上で起動中のアプリを右クリックして、ピン留め済みにチェックを入れます。ランチャーとしてパネルに固定されます。

時計パネル

パネル上の時計表示フォーマットを変更します。

アプリケーションの追加・削除

Manjaro Hello → Application を使用すると、人気のあるアプリケーションを簡単にインストール出来ます。

advanced を有効にすると表示されるアプリケーションが増えます。